【神仏の加護とは】
梵字とは
梵字とは梵語を書くのに用いる文字のことを言い、吉祥文字と言われています。
仏教、特に密教と密接な結びつきにあり、人生を歩み続ける上で降りかかる様々な苦難や災難から守り、救って下さると言われています。
梵字には特別な意味が付せられ、一字一字が仏を象徴します。
梵字は仏の分身とされ、無量の功徳が秘められています。
梵字を身に付ける事により神仏の加護を受けられるといわれています。
神仏の加護とは
「加護」とは、神仏が力を加えて護る、神仏がその力によって衆生を守り助けることをいいます。
知らず知らずの間に神仏から受ける利益や恩恵であり
善行の報いとして受ける幸福なのです。
神仏はそれぞれのお役目(功徳)を持っておられます。
それぞれの神仏の誓願、お役目(功徳)を知り、信じ、敬い、身近におくことにより、更なるご加護を授かるとされています。
釈迦三尊・・・大慈悲、大智招慧、苦難救済、平安守護、願望成就、開運などの功徳、加護
不動三尊・・・災難除去、災魔屈服、煩悩打破、大慈悲、願望成就、開運などの功徳、加護
五大明王・・・災魔屈服、煩悩打破、苦難救済、除魔、守護、願望成就、開運などの功徳、加護
弁財天・・・・・金財昇隆、福徳円満、諸芸上達、五穀豊穣、願望成就、開運などの功徳、加護
毘沙門天・・・悪霊退散、商売繁盛、福徳円満、金財招来、願望成就、開運などの功徳、加護
薬師如来・・・病気平癒、身体健全、除病延寿、災難除去、願望成就、開運などの功徳、加護
人にはそれぞれの人生があり、
幸せな人生を歩む人、不幸な人生を歩む人がいます。
同じ努力をしても、成功する人、成功しない人。
なぜ、皆が幸せな人生を歩むことができないのでしょうか。
それは、『神仏のご加護』=『運』がなければ、いくら能力
があっても成功には結びつかないからです。
運悪く死んでしまっては、何もできなくなるだけでなく、人生
そのものが終わってしまいます。
人間は知らず知らずの間に神仏から加護されているのにもかかわらず、自分の力で事を成したと思い上がりがちです。
この世のすべてが、自分の力だけではないという事を知り
感謝と謙虚さを忘れず、信心を心から持って努力し生き続けるならば
必ずや神仏は私達とご縁を結ばれ加護して下さることでしょう。
守り本尊とは
守り本尊は、生まれ年の干支(えと)によって、それぞれ守り本尊が定められています。
東西南北と北東、北西、南東、南西の八方の方位に基づいて八体の守り本尊が定められていす。
正しくは『一代守り本尊』といい、古来より各本尊を信心すれば、そのご加護によって、吉祥を招き、開運、厄難除去、福徳延命、祈願成就のご利益が授かるといわれています。
人生一代の守護仏として、ご加護してくださいます。
吉祥へ導く、人生一代の守護仏
開運・身体健全・厄難除去・合格祈願・家内安全・交通安全
商売繁盛・社運隆昌・良縁成就・子授成就・心願成就・守護
子年生れ・・・・・・・千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)
全てを自在に見通す千手観音菩薩は、奥深い慈悲の心を持って人々にもれなく救済の手をさしのべ、幸福と平安をもたらします。
千の眼と千の手で、全てをお救いくださるとされています。
丑・寅年生れ・・・虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)
広大無辺の功徳を持つ虚空蔵菩薩は、無量の福徳と知恵を備え、福徳円満を願う人々に惜しみなくこれを与え、祈願にお応えにならんとします。
学問的智慧を授け、頭脳を明晰にし、記憶力を高めるとされ、弘法大師空海も法を修したといわれています。
卯年生れ・・・・・・・文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
吉兆を意味し普遍の知恵をつかさどります文殊菩薩は公平無私の広い心を持って人々に幸福と悟りの知恵を授けんといたします。
獅子に乗り、普賢菩薩と共に釈迦如来の脇侍をつとめ、実践的な智慧を授けるとされています。
辰・巳年生れ・・・普賢菩薩(ふげんぼさつ)
悟りの心を象徴し慈悲をつかさどります普賢菩薩は、奥深い慈悲と大いなる徳の力を持って、苦難と悩みに迷える人々の救済を誓願いたします。
六牙の白象に乗り、文殊菩薩と共に釈迦如来の脇侍をつとめ、増益と延命という二つの大きな徳も持っておられます。
午年生れ・・・・・・・勢至菩薩(せいしぼさつ)
恵の象徴であります勢至菩薩は、知恵の光を持って一切のものを照らし、人々をもろもろの苦難から救済し、力を得させんと祈ります。
修行者を守り、阿弥陀仏の極楽浄土に往来することを妨げる悪神の力を砕くとされています。
未・申年生れ・・・大日如来(だいにちにょらい)
大いなる知恵と慈悲を持って宇宙の真理を形作ります大日如来は、太陽の光のごとく輝いて人々を照らし続け、平和と繁栄を祈願いたします。
密教の世界で最も尊ばれ、中心となる仏です。
酉年生れ・・・・・・・不動明王(ふどうみょうおう)
偉大なる守護神であります不動明王は、右手の剣によって一切の障害と煩悩を打ち砕き、左手の索によって人々の平安を末永く守らんとします。
大日如来の化身とされ、憤怒の相をもって煩悩や迷いを打ち砕くとされます。
戌・亥年生れ・・・阿弥陀如来(あみだにょらい)
苦難に悩める人々を救済すべく四十八の大願を立てました阿弥陀如来は、無量の大慈悲心をもって人々を苦難と不安から解き、安らぎをもたらします。
浄土宗や浄土真宗の本尊とされ、「南無阿弥陀仏」と唱えることで、極楽浄土へ導くとされています。